<南風>食事トレーニング

 トレーニングは、フィジカル・技術・メンタルと多岐にわたる。「心(メンタル)・技(技術)・体(フィジカル)」というように、どれも競技力向上には欠かせない。加えて、最近は「食事トレーニング」も重要だと感じている。これは一日にしてならずで、「毎日の食事が身体をつくる」と意識して気を配れるか。

 心技体を整えるうえで身体はスポーツ選手の土台となる。特にボクシングを始めとする減量のある競技では、食事のコントロールが必要不可欠である。

 基本は、シンプルだが「毎日3食をしっかりよく噛んで食べること」。トレーニング前と後のエネルギー補給をタイミングよく行うこと。エネルギーが不足している状態ではトレーニングをしても十分に動けないし、筋力アップもできない。さらに、集中力を欠いてけがをするリスクもある。そして、トレーニングでは1日に1~2キロが落ちることもあるほどエネルギーを消費する。疲労回復・筋肉修復のためにも、トレーニング後の食事はビタミン・たんぱく質を中心にしっかり取るようにしている。

 私は、減量期に1週間で1キロのペースで徐々に絞っていく。これも、日頃しっかりとした食事を取っているから、スタミナを維持しながら、筋力を維持しながら可能なのである。

 ボクシングを10年続け減量を繰り返す中で、スポーツ選手にとって食事はトレーニングなのだと実感している。毎日の食事は胃腸機能のトレーニングとも言える。胃腸が強い選手は心も安定するし、環境の変化に対する対応力も高い。

 これは、アスリートだけでなく、万人に言えること。忙しく余裕のないときなど、食事を手抜きしがちだが、スポーツも日々の生活も身体が資本だからこそ、食事の大切さをいま一度見つめ直したい。
(平安山裕子、OPBF東洋バンタム級女王)



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