琉球新報社 日本代表になって、よく「精神力が強い」と言われます。しかし、私自身は、よく不安になったり、マイナス思考になったりするので、精神力が強いと言われ驚いています。
しかし、ミスコンに挑戦して１年もたたないうちに、初めて日本大会という大舞台に立ち、日本代表になった私は、きっと「シンデレラストーリー」を歩んだ人だと思われがちです。
日本代表になるまでには何度も挫折しました。ミスコンの世界をよく知らない私は、日本大会に向けて何をしたらいいのか分からず、大会の準備もぎりぎりでした。その上私の周りにミスコンに詳しい人はいないので、無知な状態からスタート。失敗するばかりで、その度に心が折れました。
その時に自分自身に言い聞かせていたことがあります。それは「転んでもただでは起きない。そこから絶対何かを得て立ち上がる」ということです。私がけがをしてバレーボールができなかった時期に「転んでも何かを得て立ち上がりなさい。挫折や失敗からも得るものはあるから」と、母に言われました。それから、私は挫折したり、スランプに陥ったりした時、いつも「絶対ただでは起きないぞ」と言い聞かせるようになり、この言葉のおかげで、挫折を恐れなくなりました。
精神力の強さというのは、挫折をしないとか、悩んだりしないということではなく、「挫折をしたり悩んだりしたとしても、そこから立ち上がる力があること、そしてどんな経験からも何かを得ていること」をいうのだと私は思います。私の精神力の強さは、今までにたくさん挫折を経験し、そのたびに何かを得て起き上がってきたからこそ身についたと言えます。
きっとこの先もたくさんの挫折を経験すると思いますが、失敗を恐れることなく、前に進んでいきたいと思います。
（仲本百合香、ミス・スプラナショナル２０１８日本代表）
