<南風>私の将来の夢


社会
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 私には夢があります。それは、多くの子供たちの教育に携わり、私がこれまでの経験で得た知識を存分に分け与えることです。

 日本では9年間の義務教育期間があり、子供たちが教育を受ける保証がされています。そのため、日本の学力の水準はある程度一定に保たれていると思います。しかし、海外に目を向けてみると、さまざまな理由で教育を受けられない子供たちがたくさんいます。この現状を大学在学中に知り、「子供たちの置かれている環境によって、こんなにも差があってよいのか」とやりきれない気持ちになりました。

 同時に、大学で専門的に学んだ知識や経験を生かして、子供たちの教育に貢献したいと思いました。そのために、私自身ももっと見聞を広げ、人としても成長しようと思いました。そして、私にしかできないような子供たちへのアプローチはないものかと考えました。それがミスコン挑戦への動機の一つにもなりました。

 教育には、自分自身の可能性を広げたり人生を豊かにする力があります。そして、さまざまな知識を得て、経験を積んだ子供たちが、前の世代を超えていくことで、人類は進歩していくのだと思います。生まれ育った環境のせいで、満足に教育を受けられない子供たちが増えることは、彼らの可能性を狭めてしまうだけでなく、社会の発展や進歩にも影響を与えてしまうかもしれません。

 私は、日本という教育環境の整った国に生まれ育ち、数多くのことを学び、経験してきました。そのことに感謝しつつ、少しでも影響力のある存在となって、教育の大切さを発信していけるようになりたい。そう強く思いながら、私は12月7日に開催された「ミス・スプラナショナル世界大会」のステージに立ちました。
(仲本百合香、ミス・スプラナショナル2018日本代表)