<南風>未来を創るのは子どもたち


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 Ryukyufrogs10期が終了した。10期生は半年間の成果をLEAP DAY(リープデー)で発表した。全3チームが英語で自分が考えたサービスを発表し、ゲストの方々にアドバイスをいただいた。発表の際はみんな緊張しているようだったが、一生懸命発表していた。その姿を見ていると本気さが伝わってきて心打たれた。発表が終わった後のみんなの安心したような、ホッとしたような顔は忘れられない。

 今回、10期を見ていて、年齢は関係なく、考え、行動する力がその人の価値となること、覚悟を決めて実行に移すとたくさんの人の心を動かすことができるということを改めて学んだ。この半年間自分が感じている課題についてひたすら考え続けたfrogs生。課題と向き合い、本当にこれは自分のやりたいことかと自分自身と向き合い、いろいろな迷いや不安、焦りを感じただろう。

 しかし、その辛さを経験したからこそ達成した喜びや充実感を得て、人の心を動かすことができたのではないか。この経験を人生の糧にして今後も前に進んでほしい。

 10期生はこれからいろいろな所で活躍してくれるだろう。そしてまた自分が育った沖縄に戻ってきて沖縄をより良い方向へ導いてくれるはずだ。何年かかるかわからないが、frogs生の卒業生がリーダーとなって沖縄を引っ張っていくことが実現するまでこの人財育成の取り組みを継続し、発展させていくことが私の仕事だと思っている。

 未来を創るのは今の子どもたち。

 私は人財育成を通して世界を、日本を、沖縄を変えていこうと思う。

 あと数カ月後にはまた次の期が始まる。次はどのような学生に出会えるか、どのような成長が見られるか、とても楽しみでワクワクしている。
(畑中ひらり、株式会社FROGS取締役)