<南風>競輪の出走


社会
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 競輪選手は月に2~3回、全国各地のレースに出走する。一つの開催で3~4レース走るので月に6~10レース走ります。レースは競輪場のある開催主催者から約1カ月半前にメールで出場依頼がきます。選手はこのメールに返信すると参加確認メールが届き契約となり日程が確定します。

 レースはモーニング(午前9時~午後2時頃)、普通(午前11時~午後4時半頃)、ナイター(午後3時~同8時半頃)、ミッドナイト(午後9時~同11時20分頃)と四つの時間帯で開催されます。お客さんが一日中楽しめるようになっています。10年くらい前は普通開催がほとんどでしたがネット中継ができるようになり、ミッドナイトやモーニングが増えています。

 モーニング開催時、選手は朝9時のレーススタートに合わせてウォーミングアップをしないといけないので約4時間前には起床します。普通は普段のトレーニング時間帯なので自分のレース時間に合わせて準備します。

 ナイターは夕方から夜にかけて走るため、昼食後から準備を始めます。ミッドナイトは夕食を終えてからレースの準備をします。ミッドナイトは競輪場にお客さんを入れずネット中継のみ。初めて観客のいない夜の競輪場でレースを走ったときは静かすぎて不思議な感覚でした。これまでは夕食を済ませ、体を休めることを習慣にしてたので夕食後からレースの準備をすることに戸惑うこともありました。最終レースが午後11時を過ぎるので、体のケアや自転車整備が終わるのは深夜になります。

 選手は出場する開催を選べないので、仲介された時間帯に合わせて体を調整をします。ミッドナイトが終了し、移動日は時差ボケのような感じになるので次のレースやトレーニングモードに体の切り替えが重要となります。
(仲松勝太、プロ競輪選手)