<南風>競輪選手になるには


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 去る17日に日本競輪学校117期(男子)、118期(女子)の合格発表がありました。今回、沖縄から4人が受験し、1人が2次試験まで進みましたが、最終合格者はいませんでした。

 競輪選手になるには静岡県にある日本競輪学校に入学し自転車訓練、資格検定、国家試験などをクリアしなければなれません。10月に1次試験が行われます。試験は技能と適性の二つあり、受験生が選択して申し込みます。技能は専用自転車で200メートルと千メートルのタイム測定で評価します。適性は背筋力計による背筋力と垂直跳びの跳躍高測定で評価されます。自転車でのタイム測定に自信のある人は技能試験、自転車はあまり乗ったことはないけど他のスポーツで身体能力に自信がある人は適性試験といった感じです。

 合格枠は毎年変動があり、技能組が65人程度、適性組は5人程度です。競輪は自転車競走なので自転車経験者の受験生が多いのですが他のスポーツからもチャレンジできる適性試験があるのはあまり知られていません。男子の技能試験は小倉競輪場(福岡県)で、適性試験は日本競輪学校、女子の試験は両方とも日本競輪学校で行われます。

 2次試験は身体検査と人物考査などのテストがあり、適性組は台上走行試験装置(固定自転車)での測定があります。沖縄県出身でパワーリフティングから転向し競輪選手になった屋宜浩二選手(97期)は適性組です。事務職員から転向して県初の女子競輪選手になった比嘉真梨代選手(114期)は自転車に乗り始めて半年ほどで合格し活躍しています。

 競輪学校のパンフレットには「プロアスリートを夢見るキミに『競輪』いう答え」。とあり、全国からアスリートを募集しています。年齢制限もないので興味のある方はチャレンジしてみては。
(仲松勝太、プロ競輪選手)