<南風>おもしろそうさ~その1

 「深く掘れ、己が胸中の泉」と沖縄学の父・伊波普猷は沖縄の歴史や文化を学ぶ大切さを説いたと言われているが、僕の場合は「浅く掘れ…」と研究レベルではない程度に琉球史に触れている。

 子供の頃、歴史上の人物に興味を持った僕は、日本史からはじまり中国の歴史物語「三国志演義」や「水滸伝」「史記」などを読むようになっていった。日本や中国の歴史にのめり込んでいく一方で、気付く…。「僕の生まれ育った沖縄の歴史はどうなんだ?」と。僕は歴史家ではないので、あくまで歴史上の人物を妄想することを楽しむ程度ではあるが、日本や中国の歴史と同じように、我が沖縄の歴史も面白い!

 僕が最初に琉球史に興味を持った人物、それは舜天王統3代目「義本」。義本王の時代、飢饉(ききん)や疫病が流行(はや)り、それは自分に徳がないからだと王位を退き、英祖に譲ったとエピソードが残されている。しかし、歴史上、自らの不徳を恥じて王位を退いた人物がいただろうか? 歴史は勝者がつくり上げたもの。おそらくは権力闘争に敗れ、王位を奪われたのであろう。

 しかし、僕は妄想してしまう。義本王の王位を退いた理由…それは、トートーメーを継ぎたくなかったから。もしかしたら、義本王は初めてウガン事からひんぎた歴史上の人物かもしれません。または、当時、飢饉や疫病を流行らせ琉球を支配しようと企(たくら)むヤナムンたちがいて、高生まれの義本が琉球各地に出向き、マジムンたちと戦った…その名も琉球サーダカーGIFUN! そんな妄想をしてしまいます。

 琉球の歴史はより身近で、自分なりの解釈で妄想を膨らませることができる。あなたの家の裏手にある石碑にどんな歴史が眠っているのか、案外調べてみると面白いですよ。さて、次回のお話は「帝国が攻めてきた!」。
(上原圭太、漫才コンビ・プロパン7)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス