<南風>自転車乗りは「ライバル」


社会
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 1月28日に沖縄県自転車競技連盟主催の新春ロードレース大会が南城市で行われました。今回は一般男子、シニアレース、ジュニアレース、レディース、小学生、未就学クラスと各カテゴリーで区分され、さまざまなレース展開があって盛り上がりを感じました。参加選手、大会役員、地元ボランティアと多くの人の協力で開催できた大会でした。

 私も高校から自転車競技を始め県内のレースを走り育った一人なので、このような機会に大会役員として協力することができました。

 ロードレースは長距離種目で競輪は短距離種目になるのですが、自転車という道具を使って競技することは共通するので、私の専門とする競輪にも参考になることがあります。

 レースがスタートし20人ほどの集団で進んでいく展開からスピードの強弱により選手が絞られていく中で、走っている選手を見ながら集団での位置取り、コーナーからの立ち上がり、乗車フォーム、ペダリング、たちこぎの体重移動などを分析しながらみたり、レースに参加してるつもりで自分がこぐならこうしたらいいのかなとイメージしたりしました。

 特にに今回、パワーの小さい小学生やレディースが力任せのこぎ方ではなく力まず乗っている姿を感心してみていました。

 私が競輪選手になりたての頃、先輩に自分の背格好が同じくらいの上位選手の乗り方や走り方を見て自分のフォームや戦術の参考にしろとアドバイスをもらったこともあり、今でも意識して見るようにしています。今回も背格好は異なりますが小学生やレディース選手を見て自転車を速く楽に進めるためのヒントがなにかありそうで気になりました。

 自転車乗りを見ると何でも競輪につなげるようと見てしまうのも競輪選手ならではなのかもしれません。
(仲松勝太、プロ競輪選手)