<南風>令和から新たなスタート


社会
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 令和元年5月9日に「日本競輪学校」の名称が「日本競輪選手養成所」に変更され、競輪選手養成に関わる教育制度の改正が発表されました。

 日本競輪学校は学校教育法の定める学校ではなく、「プロ選手を養成する施設」「職業訓練を行う施設」で競輪選手養成に特化した施設なのでわかりやすくするための変更でもあります。

 今回の教育改正は「信頼される選手の養成」「信頼されるレースの実施」「信頼される情報の提供」をモットーにした改正。私が10年前に入った日本競輪学校のときより、科学的トレーニングや競技学科講義がよりハイレベルで学べるようになりました。

 今年5月入所の男子117回選手候補生、女子118回選手候補生から、新カリキュラムで選手育成が始まり、来年7月にはプロ競輪選手としてデビューします。新人のレベルがどれくらい上がってくるのか楽しみである。

 名称変更にともない今年から入所試験となり、応募資格などが変更になっています。学歴(高卒以上)が撤廃され「17歳以上」であれば試験を受けることができます。女子の技能試験科目が200メートル、1000メートルのタイム測定から200メートルと500メートルへ変更。今までは制限なしだった受験年数と回数が受験可能年数8年、受験回数5回と変更された。

 日本競輪選手養成所のキャッチフレーズは「プロアスリートを夢見る君に『競輪』という答え」です。競輪の世界で生きることを志した若者たちの自己実現のために、スタッフがサポートできる養成環境を整備。またプロフェッショナルとして、お客さまに信頼され、ご声援を頂ける競輪選手を養成することを目指します。

 令和から生まれ変わった日本競輪選手養成所へ沖縄からも興味のあるかたはぜひチャレンジしてほしいとおもいます。
(仲松勝太、プロ競輪選手)