<南風>人生100年

 ベストセラーになった「LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略」という本を興味深く読破した。人生100年時代がそこまでやって来ているそうだ。国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上の人口は100万人を突破するとか。そこへ向けて、世界一の長寿国日本では「人生100年時代構想会議」が設置され、人生100年時代を見据えた社会づくりについて論議されている。

 誰もが長生きし、精力的かつ創造的に社会で活躍するために何が大切なのかを考えてみると、「健康」がキーワードとなる。何を人生の軸とするのかは人それぞれだが、肉体的にも精神的にも心身共に健康であることが、人生100年を元気に、心豊かに生きるための皆に共通する絶対条件だ。

 人は口から入れる食べ物で60兆個の細胞一つ一つが作られ、体が作られ、そして健康が作られる。ただおなかを満たすのではなく、体に良い食べ物を、良い環境でおいしく楽しく食べることが大事であると言えよう。何よりおいしく食べることは、最も幸福感を満たし、健康の基をつくってくれる。また食空間を整えること、食卓を演出することも、おいしく食べるための一助となるだろう。

 先だって、両親そろって88歳米寿のお祝いを迎えた。実家でも簡単なテーブルコーディネートを楽しみ、ときめきのある食卓を囲んでいるようだ。人生にはさまざまなときめきも必要だ。104歳、106歳と天寿を全うした両祖母の長寿DNAを受け継いでいる家族は、人生100年時代には120歳を元気に迎えられるかもしれない。

 現在、沖縄の長寿島伝説が残念にも崩れてしまっている。健康長寿、元気な沖縄の再来を目指して、食空間コーディネーターとして私も何かお役に立ちたいと思っている。
(大木綾子、食空間コーディネーター)



関連するニュース






  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス