<南風>夏休み、世界を変えてみませんか?


社会
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 イギリス王室に嫁いだメーガン妃が11歳の時に「全米」を変えるための行動を起こしていたことはご存知でしょうか?

 当時CM放映していた「アメリカ中の女性がフライパンやお鍋の油と格闘しています」という台所洗剤のキャッチコピーに疑問を感じたメーガン妃は、クラスの男の子が“女性はキッチンにいるべきものだ”と発言したことにショックを受け、子ども番組と当時の大統領夫人、ヒラリー・クリントンに手紙を書き、このキャッチコピーは「女性ではなく人々と言うべきです」と訴えます。

 そして、洗剤メーカーがキャッチフレーズを「アメリカ中の人々が、鍋やフライパンの油汚れと戦っている」と変更したというのです。本人は「私は“この人はいちばん社会的に力がある”と思った人に手紙を書いたのです」とインタビューで話しています。

 私は「サンゴに日焼け止め」を通して、海・サンゴの大事さを広める活動をしていますが、環境問題への理解や共感、協力を促すのはとても難しく感じます。

 世の中ココが変!とか、未来はこうなりたい!という話は、子ども(学生)から言われると大人は聞く耳を持つ確率が圧倒的に上がります。

 そこで私は子どもたちに知ってほしい。「子どもの今、世界を変えられるチャンスかもしれない!」

 気候変動問題のための学校ストライキを先導する16歳のグレタさん(スウェーデン)や、8歳でホームレスの生活支援活動をスタートしたクロエさん(アメリカ)も大きな話題になりました。世の中には、「困った」問題や「困ってる人」だらけです。

 この夏休み、「なぜ?」に目を向けて解決するために何ができるか、誰に話したら良いのか考えてみませんか? 世界を変えるのはあなたかもしれません。
(呉屋由希乃、社会起業家)