<南風>「未来創造センター」オープン


社会
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 8月17日、図書館と公民館の機能を合わせ持つ複合施設「宮古島市未来創造センター」が開館した。図書館、公民館はこれまで別々の場所にあり、老朽化などで新しい施設が望まれていた中での複合施設。待ちに待った開館だ。開館日から多くの市民が訪れ、にぎわっている。

 未来創造センターは、テーブルサンゴを模したという屋根が印象的な建物。1階には、多目的ホールやスタジオ、郷土エリアなど。2階にはギャラリーやこどもエリア、一般エリア、視聴覚コーナー、新聞コーナー、研修室、調理室などがある。3階は、ティーンズエリアや芸術関連資料のある一般エリア、学習室となっている。蔵書数は15万6千冊。広々とした空間のところどころに席が設けられ、ゆっくり過ごせるようになっている。今後、喫茶コーナーも出来る予定だ。

 図書館のこどもエリア「おはなしのへや」では、子どもたちがのびのびと本を広げたり、絵本を読んでもらっている姿が見られる。子どもたちの目はきらきらと輝き、とてもうれしそう。

 それから、図書館では銀行などの通帳と同じ形の「読書の記録」を作ることができる。記帳すると借りた日付や本のタイトルなどが印字され、過去に自分がどんな本を読んだか一目で分かる仕組みだ。

 また、ギャラリーや研修室では現在、開館記念企画展として「清朝の美人画展」や地元作家による「宮古島芸術展」「写真で見る懐かしの宮古島」も開催されている。図書と多くの展示が同時に楽しめるのは、まさに複合施設ならでは。

 令和元年に開館した宮古島市未来創造センター。これから市民と共に新たな歴史を刻んでいく。ずぅずぅ(行こう、行こう)未来創造センターへ。宮古にお越しの際は、ぜひ、んみゃーちよー(お越しください)。
(松谷初美、宮古島市文化協会事務局長)