コラム「南風」 行動を起こそう


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 沖縄大学の上地幸市教授の特別活動理論と実践の一環で「学ぶこと・働くこと・生きること」のテーマで講演する機会があった。社会経験の浅い私だが、6月と11月に同大学で教員を目指している学生に、書道パフォーマンスを取り入れながら講話した。

 私がこれまで出会った尊敬する先生方には共通して情熱があった。身近な先生方から体験談などを聞くのも、学生にとっては一つのヒントとなり理想とする先生に近づくだろう。まずは先生方の情熱に見習い行動を起こそう。
 「行動」とは広辞苑では、「あることを行うこと。行い」とある。それをヒントに「口動」「考動」の造語を思いついた。すぐにアクションを起こすのが「行動」、ちまたで言われているほら吹き(=ロマンを語る)が「口動」、吟味してからのアクションが「考動」。それぞれ必要だと思うが立場によって使い分けるのも良いと思う。
 目標達成へは、スムーズにいく場合もあるが、いろいろと悩み壁にぶつかる場合もある。その時は「弱気・移り気・短気」をおこすが、人や本との出会い、自分と向き合う時間をとることで「やる氣・元氣・本氣・根氣」に切り替えて行動(=実行)する。
 また実行にも「有言実行・不言実行・訥言敏行(とつげんびんこう)」がある。言ったことは実行する「有言」、あれこれ言わず黙って自分の信じる事を行う「不言」、口下手だが行動は敏速である「訥言」。どれが自分のスタイルかを判断して実行してほしい。
 「心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる」(幸せのヒントより)。入り口はどこからでも何度でもチャレンジをチャンスに…。
(田場珠翠(たばしゅすい)、筆文字アーティスト)