コラム「南風」 四字熟語でたどる足跡


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 執筆も残り1回となり今回は一風変わった「漢数字(・・・)でこれまでの足跡を四字熟語」でオンパレードにつづってみた。

 「一」は始まりの意。2012年7月から「一期一會」で始まり「一石二鳥」と学習し「一進一退」を繰り返す日々。内容も「二者択一」で校正担当者と「二人三脚」で「無二無三」と書き続けた。夏秋冬と「三」シーズンを通して執筆者、校正者、読者との「三位一体」ができた。「四苦八苦」しながらもここまでコラム執筆を書けたのも読者の声に励まされたから。学んだことが「四通八達」のごとく生かされてほしいと願う。
 次に、「三三五五」と行動し忘年会の宴が始まる。宴会では鍋を囲んで「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」を満たし、楽しいお酒は百薬の長…? ノンアルコールでも話に花が咲き心地よい(=酔い)。
 「七転八倒」よりも「七転八起」の人生、そして目指すは「八面六臂(はちめんろっぴ)」の働きをし、「十中八九」でも気にせず「九分九厘」を目指して歩んでいきたい。「十人十色」と同じ輝きを持つ人はいないのだから…。
 12月に入り恒例の年末宝くじ売り場には、「一攫(かく)千金」を夢見る人でにぎわっている。また、お店は「千客万来」で商売繁盛を期待する。そして、クリスマスには「千載一遇」のチャンス到来かも? 百八の鐘を聞き鶴は「千年」亀は「万年」と健康で新年を迎えたい。「漢数字がつく四字熟語」はいかがでしたか。
 最後に、「モノ」には「物・者」の二つしかない。私の場合、今まで会えた方含め2012年に出会った方々も「宝者」。また、手掛けた筆文字作品やこの執筆原稿も「宝物」である。これからもたくさんの人(=宝者)と出会いそして、多くの作品(=宝物)を残していきたい。あなたの「宝モノ」は?
(田場珠翠(たばしゅすい)、筆文字アーティスト)