政府観光局が19日発表した推計によると、6月の訪日客は207万3300人だった。1~6月(上半期)の累計は1071万2千人で、新型コロナウイルス禍による激減を経て、4年ぶりに1千万人を突破。年間では2千万人を超えるペースで推移している。月間200万人を上回るのも2020年1月以来で、観光立国再興に向けた節目を迎えた。
上半期の累計はコロナ禍前の19年比35・6%減、昨年比では21・1倍だった。主な国・地域別に見ると、韓国が312万8500人(19年比19・0%減)で最多。中国は5番目の59万4600人(86・9%減)だった。中国政府が日本への団体旅行制限を続けており低迷が続いている。
2番目は台湾177万600人(28・6%減)で、次いで米国97万2200人(11・1%増)、香港90万9700人(17・1%減)となった。
昨年10月にコロナの水際対策が大幅に緩和されてから中国を除いた全体の客足が順調に回復。円安や国際航空路線の復便も寄与している。