上げ馬、土壁低くし走路改める 三重県に改善策提出、虐待批判で


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 多度大社の坂(左)=三重県桑名市

 三重県桑名市の多度大社で毎年5月に行われる「上げ馬神事」が動物虐待と批判されている問題で、多度大社は29日、馬が飛び越える土壁の高さを2mから1mにしたり、所々に石が敷かれた走路を改めたりする改善策を県に提出した。馬が駆け上がる坂の傾斜も緩める。大社は県や獣医師らの意見を踏まえ、年末までに具体的な内容を詰める。南北朝時代から続く伝統の神事が来年5月から新しい形で実施されることになる。

 県などによると、馬の取り扱いに注意するよう参加者に周知徹底したり、事故が起きた際に馬を運ぶ馬運車を配備したりすることも盛り込まれた。走路は硬く、馬への負担が大きいとかねて指摘されていた。