格安航空会社ピーチ・アビエーションで、電動車いすの電池が目視できないことを理由に女性が搭乗できなかった問題で、ピーチが書類などで安全が確認できれば機内に預け入れできるよう社内規定を変更したことが7日、同社への取材で分かった。
ピーチによると、電池は原則目視で確認するが、目視が難しい場合、電動車いすの取扱説明書などを確認して安全に輸送可能と判断できたら、機内で預け入れができるようにした。ピーチは「障害者への合理的配慮の観点や国土交通省の見解などを受けて規定を見直した」とコメントした。
女性は4月5日、那覇空港から台湾へ向かう便に搭乗しようとしたところ、搭乗口で車いすの電池がカバーに覆われて目視できず、会社が機内で預かることができないと判断し、搭乗できなかった。障害者団体などが「差別的な扱いだ」として改善を求めていた。
斉藤鉄夫国交相は「電池を目視できなくても証明書の提示などで置き換えることは可能」との見解を示していた。
(共同通信)