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平良(DeNA)粘投 5回1失点 DeNAが延長戦制す 巨人・大城卓2号<プロ野球>DeNA―巨人


平良(DeNA)粘投 5回1失点 DeNAが延長戦制す 巨人・大城卓2号<プロ野球>DeNA―巨人 巨人戦に先発したDeNA・平良=横浜
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「とにかく丁寧」内外角揺さぶる 平良、3カ月ぶり復帰

 生命線の制球に苦しみながらも、DeNAの平良は意地で試合をつくった。右肩不調を乗り越え、約3カ月ぶりの登板。5回を投げ毎回の7安打を浴びながら、ソロの1失点のみで踏ん張り「走者を出しても、とにかく丁寧に投げることを意識した」と汗を拭った。

 一回1死二塁では中軸を連続三振。岡本和には内角をえぐって追い込み、外のスライダーを振らせた。ただ「二回以降は感覚が良くなかった」。二回に大城卓に甘い変化球を本塁打され、三回以降もピンチを背負った。それでも左足を上げている時間に変化をつけてタイミングを変え、内外角を揺さぶるなどして辛抱強く凡打を誘った。

 奮い立つ理由もあった。2014年に巨人に入団し、移籍するまで現役晩年の阿部監督ともプレーした。2軍戦でバッテリーを組んだ際に教わった配球は、技巧派として台頭する礎となった。19年の引退試合では阿部監督が志願して最終打席での対戦が実現。二飛に打ち取り「ナイスボール」とたたえられた。

 恩人が率いる古巣との初対戦。救援が打たれて白星は逃したが、たくましい姿で巨人打線に立ちはだかった。


DeNA―巨人10回戦(巨人6勝4敗、18時、横浜、33238人)
 巨人
  010 000 030 0 |4
  001 210 000 1x|5
 DeNA
 (延長十回)
 ▽勝 京山5試合1勝
 ▽敗 ケラー21試合1敗
 ▽本塁打 大城卓2号(1)(平良)桑原1号(1)(井上)佐野3号(2)(井上)岡本和13号(2)(ウィック)宮崎6号(1)(ケラー)
 ▽二塁打 桑原、吉川2、オースティン、牧
 ▽犠打 吉川、増田大
 ▽失策 門脇、高梨、桑原
 ▽試合時間 3時間35分

 【評】DeNAが今季初のサヨナラ勝ち。4―4の延長十回1死から宮崎が左越えに本塁打を放って勝負を決めた。京山が2年ぶり勝利。巨人は八回に岡本和の2ランなどで追い付いたが、九回1死二塁の好機を生かせなかった。

 大城卓(二回に先制ソロ)「入ってきた甘い球をコンパクトに振り抜けた」

 岡本和(八回に同点2ラン)「チャンスだったので、食らいついていこうと思っていた」

(共同通信)