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山川、131打席ぶり一発 ソフトB4連勝 ソフトバンク―西武<プロ野球>


山川、131打席ぶり一発 ソフトB4連勝 ソフトバンク―西武<プロ野球> 6回ソフトバンク1死、山川が左中間に本塁打を放つ=東京ドーム
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「久しぶりの感覚」に浸る

 バットを持ったまま打球が向かった左中間を見届け「完璧。久しぶりの感覚」に浸った。ソフトバンクの山川の5月22日以来、131打席ぶりの本塁打はリーグトップに並ぶ13号。2―0の六回1死無走者から初球を豪快にぶち込んでファンから大きな拍手を浴び「いろんな思いがあってちょっと泣きそうだった」と安堵(あんど)した。

 苦悩の1カ月超だった。普段は休日返上で打撃練習を行うが、交流戦後の休養日は「いったんリフレッシュしたい」と2日間、バットに触らなかった。西武時代も含め本塁打の映像をとことん見返した。

 それでも長いトンネルから抜け出せなかった。この日の試合前に歴代10位の通算478本塁打を放つ古巣の中村剛と打撃の技術論を交わした。以前も困った時は助言をもらっていたそうで「めちゃくちゃ参考になった」と待望弾につなげた。

 本塁打のペースは3試合で1本を理想とする。8試合ほど快音が響かなければ「打ち方を忘れる」と言う。

 ただ、一発が出て「手や脳にまだ感触がある。しばらく残ると思う」。久々に味わった感覚が山川をよみがえらせるだろう。


 ソフトバンク―西武13回戦(ソフトバンク11勝2敗、18時、東京ドーム、41968人)

 西武
  000 000 200 |2
  002 001 00×|3
 ソフトバンク

▽勝 有原13試合8勝3敗
▽S オスナ30試合2敗20S
▽敗 羽田4試合1敗
▽本塁打 山川13号(1)(佐藤隼)西川1号(2)(有原)
▽二塁打 西川、栗原
▽犠打 今宮
▽盗塁 外崎(3)
▽捕逸 牧野
▽暴投 羽田、本田
▽与死球 羽田(周東)
▽試合時間 2時間56分

 【評】ソフトバンクが4連勝。三回に栗原の適時二塁打などで2点先行、六回は山川が31戦ぶりの一発となる13号ソロを放った。有原は7回2失点でリーグトップを走る8勝目、オスナが20セーブ目。西武はプロ初先発の羽田が制球難だった。

(共同通信)