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平良(DeNA)プロ初完封 無四球の好投<プロ野球>DeNA―ヤクルト


平良(DeNA)プロ初完封 無四球の好投<プロ野球>DeNA―ヤクルト 7安打無四球でプロ初完封を果たし、ガッツポーズするDeNA・平良=横浜
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右肘手術経て飛躍へ

 高低に散らし、内外角を揺さぶった。DeNAの平良は真骨頂の投球術でヤクルト打者陣の強いスイングを封じ込めた。九回2死一、三塁で宮本を空振り三振に仕留めると、珍しく右拳を突き上げてほえた。4年ぶり、2021年6月の右肘手術後では初となる完投をプロ初完封で飾った。

 「目指してきたところ。一番いい形で終われて良かった」。今季初登板だった3月30日の広島戦では完封まであとアウト一つから失点。そこで降板して完投も逃していただけに喜びはひとしおだ。

 球は切れ、制球も抜群だった。無四球で、許した7安打は全て単打。そのうち二つは味方の好守で長打にならなかった。自らのバント処理で併殺も奪い、六回まで打者18人で料理。九回2死から初めてピンチを迎えたが「今度そういう場面がきたら出し切ろう」と決めていた。シンカーを見せ球にし、最後は144キロの速球で押し切った。

 手術後のリハビリ期間は地道に肘周りの強化などに励み、技巧派は球の切れを増した。今季は右肩痛で離脱もあったが、3戦2勝。計22回2/3で四球はわずか1個だ。「強くなって戻らないといけないと思っていた。これを続けていくことが球団への恩返しになる」。今後の飛躍を感じさせる快投だった。


 DeNA―ヤクルト14回戦(DeNA9勝5敗、18時、横浜、32645人)
 ヤクルト
  000 000 000 |0
  010 001 01×|3
 DeNA
▽勝 平良3試合2勝
▽敗 ヤフーレ13試合4勝7敗
▽二塁打 宮崎、佐野、牧
▽与死球 ロドリゲス(梶原)
▽試合時間 2時間25分

 【評】DeNAは平良が低めに球を集め、7安打無四球でプロ初完封を果たし、3月30日以来の白星となる2勝目。二回に宮崎の二塁打を足場に先制し、六回は牧、八回は佐野のタイムリーで加点した。ヤクルトはヤフーレを援護できなかった。

(共同通信)