学生や社会人、プロなど幅広い野球選手が技術向上やステップアップを目指す、ジャパンウインターリーグ(JWL)2024が11月23日から12月19日まで、沖縄市のコザしんきんスタジアムで開催される。リーグ3年目は日本プロ野球機構(NPB)の埼玉西武ライオンズから選手3人とスタッフ2人が初参加する。西武とJWLを企画・運営するジャパンリーグが4日、県庁で共同記者会見を開いた。
西武の飯田光男球団本部長は、実践で選手を育成できることや、他球団のリーグへの参加増にもつながることなどを参入理由を挙げた。「ライオンズの若い選手が躍動する姿に注目してほしい」とビデオメッセージで話した。
JWLの大野倫GMによると、西武は昨年リーグ期間に1週間ほどスカウトなどで視察し、選手のパフォーマンスをデータ化するなどの育成プログラムに興味を示していたという。
「トライアウト」と独立リーグなどの選手が実戦を積む「アドバンス」の2リーグを開催する。トライアウトは11月7日、アドバンスは8月31日まで応募を受け付ける。ジャパンリーグの鷲﨑一誠代表は「沖縄にはポテンシャルがある選手がたくさんいる」と大勢の参加を呼びかけた。
開会式の11月24日のみチケット制にし、そのほかは入場無料の予定。昨年のリーグ実績は日本を含め11カ国から101人が参加し、独立リーグと27人の契約が成立した。今後は冬に参加できない選手へ向けたサマーリーグも構想し、準備を進めている。
今年から本格始動するJWL実行委員会の会長には、シンバホールディングスの安里繁信会長が就任した。「観光コンテンツが不足する時期に経済シナジーを生み出すチャンスだ。経済界でも盛り上げたい」と意義を語った。
(古川峻)