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土のグスクを模型で紹介 名護で企画展、出土品展示も


土のグスクを模型で紹介 名護で企画展、出土品展示も ナングシク遺跡群の模型や遺物=名護市大中の名護博物館ギャラリー
この記事を書いた人 Avatar photo 増田 健太

 【名護】名護博物館の企画展「土より成るグスク」が名護市大中の同館ギャラリーで始まった。来年1月21日まで。入場無料。「土より成る」とは石垣のないグスクのことで、特にやんばる地域に目立って存在する。南は恩納村から北は奄美大島までの、14世紀前後の遺跡を中心にパネルで説明し、各地で出土した装飾品や骨などの遺物も展示している。

 目玉の一つは、名護湾を臨む名護グスク(ナングシク遺跡群)の700分の1の模型だ。段々畑のように見える曲輪(くるわ)(平場)や切岸(きりぎし)(人工斜面)、土塁などのつくりが手に取るように分かる。ほかに名護市内の嘉陽上グスクや親川グシク、国頭村の小玉森(くだまむい)、大宜味村の根謝銘(ねじゃめ)城跡なども似た特徴があり、上空からの映像も見ることができる。

 企画展では発掘の方法をパネルで紹介するほか、1月13日午前10時には講演会もある。

 開館は午前10時~午後6時(入館は5時半まで)。月曜休館。問い合わせは名護市教委文化課、電話0980(53)3012。

(増田健太)