今年のゆんたくあっちゃ~は私で最後のようだ。なんとなく今年最初に掲載された執筆記事が気になり調べると1月1日付、新型コロナ感染状況の記事だった。そういえばコロナ流行期、「マスク警察」という言葉があった。マスクを着用してない人に敏感に反応する人を指す表現と記憶している。今や私は「迷彩警察」になっていないか?と思うことがある。着用する人に敏感に反応するという意味で。
きっかけは1961年の旧具志川村川崎米軍機墜落から61年がたった今年の12月7日だ。体験者の宜寿次信夫さんが当時の事故の衝撃と、繰り返される米軍機事故への怒りを伝えてくれた。しかし掲載当日、読者から電話があった。「迷彩服が気になる」。宜寿次さんは作業着にしているという迷彩服を着たまま、仕事帰りに話を聞かせてくれたのだ。聞けば、宜寿次さんも迷彩服を着けていたことで「思いが伝わらない」と友人に怒られたという。配慮が足りなかったと反省した。以来、迷彩柄が気になってしまう。
迷彩柄は今やファッションにも取り入れられ、必ずしも軍隊と結びつくものではないだろう。しかし、迷彩服の軍隊がすぐ近くにいる状況なら? 抗議しても軍隊に関わる事件事故が繰り返される状況では? 迷彩柄が私にとって日常に埋もれた軍事化をより意識する経験となった。
(うるま市、読谷村)
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