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愛犬の服「リユース」で広がる幸せの輪 “ワン”コインで販売、売り上げは寄付 沖縄・宜野湾


愛犬の服「リユース」で広がる幸せの輪 “ワン”コインで販売、売り上げは寄付 沖縄・宜野湾 トリミングサロン「HIP DOG」の宮﨑綺香さん=宜野湾市真志喜の同店
この記事を書いた人 Avatar photo 名嘉 一心

 【宜野湾】宜野湾市真志喜のトリミングサロン「HIP DOG(ヒップドッグ)」の宮﨑綺香さん(31)=読谷村=は恵まれない犬を支援しようと、ドッグウェアのリユース市を定期的に開き、保護シェルターなどに売り上げを寄付している。「人の古着のように、不要になったわんちゃんの洋服も別の飼い主にとって喜んでもらえる物が多くある。利益は一頭でも多くのわんちゃんを幸せにすることに使いたい」と犬と人の幸せの循環を目指している。

 宮﨑さんは2022年1月にトリミングサロンを開業。客が連れてくる愛犬の中には人のように洋服を着て、おしゃれをする犬も少なくないという。

 宮﨑さんもおしゃれ好きで、休日には古着屋を巡ると話す。ある時、いつものように古着を見て回っていた時「わんちゃんの古着って需要があるかも」と思いついた。人の古着のように「誰かの不要になった物が、別の犬や飼い主を笑顔にできるかもしれない」。実際、トリミングサロンの利用客らから「亡くなった愛犬の服が捨てられない」「他に使ってくれるわんちゃんはいないかな」などと相談を受けることもあった。

 早速、古着の提供を募り、昨年9月に1回目のリユース市を開いた。初めて愛犬に洋服を着せる人や、手軽におしゃれをさせたい飼い主のために、全ての古着を(犬だけに)ワンコインの500円で販売した。20着が瞬く間に売れる好評だった。

 その後も月に1、2回の頻度で開催。売上金は全て、犬の保護シェルターなどに寄付している。最近では能登半島地震で被災したシェルターに、ドッグフードなどに変えて、寄付した。

 宮﨑さんは「犬やその飼い主だけでなく、保護された犬もそれぞれが同じように幸せになれるようにこれからも続けたい。古着のお裾分けを通して、幸せの輪を広げたい」と笑顔で話した。リユース市の開催時期や場所は「HIP DOG」のインスタグラムアカウントから確認できる。

(名嘉一心)