【沖縄】うちなーぐちを継承し広めることを目的としているうちなーぐち会(源河朝盛会長)に13日、フランス出身のコポス・ダビッドさん(47)が入会した。うちなーぐちと同じように言語弾圧の歴史を持つ地域の出身で、「地域の言葉を守りたい」との思いがある。
コポスさんはフランス南部のボルドー出身。ボルドーの一部地域ではガスコーニュ語が使われており、コポスさんもこの地域で育った。
フランス統一の歴史の中で、ガスコーニュ語は弾圧された言語の一つだ。
24年前に西原町の国際交流委員として沖縄に来たコポスさん。沖縄の地名に興味を持ち、うちなーぐちを勉強する中で、言語弾圧の歴史も知った。
現在、県内で日本語を教えたり、海外の人向けに動画サイトでフランス語やスペイン語などを教えたりしている。「うちなーぐちを教えたいが、間違ったことを教えてはいけない」との思いからうちなーぐち会に入会した。
「地域独特の言葉はなくなってはいけない」との思いは強い。「新しい世代に伝えていきたい」と継承を決意し、学びを続けている。
(金盛文香)