4月から那覇市担当になった。地域を巡る中、公設市場の建て替えに伴って撤去された市場中央通り第1アーケードの再整備工事が8月までに完了予定であることを取材した。集客や売り上げへの効果も期待されるが、まちぐゎーの人々が、アーケードが設置された1970年代以降の雰囲気や歴史を大切にする思いが印象深かった。
帰路に就く中で記憶が呼び起こされた。幼少期、母が買い物中、暇で仕方なく見上げていたアーケード。その下で、金銭せびりを警戒して歩いた小中学校時代。所持金が足りない高校生の私におまけしてくれた靴屋は、もうなかった。
地元出身でない私でも思い出に浸れるなら、那覇市民にとってアーケードの存在は重要だろう。まちぐゎーの取材では新しい情報だけでなく、味わい深さも感じる記事を書いていこうと思った。
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私が書きました
嘉陽 拓也
(暮らし報道グループ)