遅い食育だった。農業とは無縁の人生を送っていたが、昨年10月から今年3月まで経済班の農水担当記者になった。おいしい食事の裏側で、生産資材高騰や消費低迷などにより農家が疲弊していることを知った。食べることが好きな私はショックだった。少しでも沖縄の農業を支えたいと思った。4月から北部支社に異動になったが、その思いは変わらない。
2021年度の沖縄のカロリーベース食料自給率は32%だが、基幹作物でカロリーが高いサトウキビの影響もあり、実際に食事として採れる分の自給率は少ないと言われている。農家は減少傾向にあり、自給率はさらに低下すると見込まれる。おいしい県産の農産物が食べられなくなるかもしれないという危機感も、私の原動力になっている。
少しでも農家の力になれるよう、必死に頑張りたい。
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私が書きました
玉寄 光太
(国頭・東・大宜味・伊平屋担当)