琉球新報朝刊 第27回読谷まつり闘牛大会（読谷村、読谷、古堅闘牛組合主催、琉球新報社共催）が、祭り本番より一足早く、20日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われる。祭り闘牛ということで入場料は無料となっている。注目のシーの1番優勝旗争奪戦は古堅モータース☆若力と伊良皆圧送阿紋努愛の重量級同士が激突する。
シーの2番は連勝牛の東山モーギシとベテランのゆうし皇の技牛対決など、見どころ満載の全6番組で、決着を付けない若牛の練習試合も1組ある。
古堅モータース☆若力は、昨年の同大会で強豪のイーグル王をわずか15秒で下して鮮烈なデビュー戦を飾った。3月には元徳之島全島一牛・一発逆転牛若赤丸を39秒で撃破し、春の全島への切符を手にした。全島大会ではファイティング力志と対戦したが、勝利かなわず初黒星を喫した。先月の復帰戦では貴花大獣王との激しい攻防を制して勝利している。
対する伊良皆圧送阿紋努愛は、2021年、デビュー戦で大神竜に勝利。2戦目で第116回春の全島大会に初出場し百戦錬磨のベテラン牛・徳田アコーと対戦した。結果は大接戦を演じ16分の長期戦の末に勝利を収めた。23年の成人祝い大会では当時8連勝無敗の黒獣王に挑むが、歴然とした実力差の前に敗北した。同年5月の全島前夜祭大会でも拳勝銀虎に敗れ2連敗。今大会は長い休養期間を経て、久しぶりの実戦となる。
勝敗の鍵は、古堅モータース☆若力が開始から猛攻をかけ強烈な押し込みで一気に勝負を決めるのか、それとも伊良皆圧送阿紋努愛が猛攻を耐えしのぎ中長期戦に活路を見いだすのか、どちらかだろうか。
（平川智之）
