【東京】沖縄文化をトコトン楽しむ毎年恒例の「あきさみよ豪徳寺(ごうとくじ)沖縄祭り」が13日、世田谷区の豪徳寺たまにゃん通り商店街で開催された。今年18回目の祭りは、学生寮「沖英寮」主催の沖英寮祭りが起源。地元商店街の声掛けで規模も拡大され、今年もにぎわった。
祭りは小田急線豪徳寺駅前広場での「沖英寮エイサー」演舞で開幕。狛江市の男子寮・南灯寮エイサー、東京沖縄県人会青年部エイサー、中野真南風エイサーなどが登場して勇壮な演舞が繰り広げられた。
商店街は終日、沖縄音楽が流れて沖縄一色。沖縄そばやブルーシールなどのキッチンカーや沖縄物産の販売、泡盛の試飲、琉装体験ブースなどが軒を連ねた。商店街のカフェや菓子店では、この日の限定メニュー「沖縄祭り限定 ジャスミンミルクティー」や雪塩パウンドケーキ、クルミ黒糖味の鈴カステラを販売した。
沖英寮エイサーのリーダーで立教大学経済学部3年の宮城妃花さんは「町の人がフレンドリーで、ゆいまーる精神のある沖縄と同じだと思った。東京で学び、経験したことを生かし、将来は沖縄の人たちの生活が豊かになる仕事に就きたい」と語った。
豪徳寺商店街振興組合の斎藤充弘理事長は「復帰前から豪徳寺には沖縄出身学生の寮があり、エイサーの祭りがあった。コロナで途中に休みもあったが復活できた。心は一つだ」と話した。
(山川夏子首都圏通信員)