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清建設工業黄金が優勝 ドリームマッチ 観客、闘牛を堪能


清建設工業黄金が優勝 ドリームマッチ 観客、闘牛を堪能 シーの1番で、主導権を争う清建設工業黄金(右)と友羽総業八宝=27日、うるま市石川多目的ドーム
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 オールスタードリームマッチ秋の祭典(石川闘牛組合主催、琉球新報社共催)が27日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。好カードぞろいと注目された同大会は評判通りの激戦が続き、観客は迫力満点の真剣勝負を存分に堪能していた。試合の合間には、名護市安和青年会がエイサー演舞を披露し、会場を盛り上げた。多くの闘牛ファンの関心を集めたシーの1番は、清建設工業黄金(以下、黄金)が元徳之島中量級王者・友羽総業八宝(以下、八宝)を下し優勝した。

 タイトルマッチではないものの中量級では指折りの実力牛同士の対戦となった結び一番は、黄金、八宝ともに勢いよく角を交え始まった。序盤は互いにワリ技やカケ技を駆使し激しく主導権を争った。

 その中、八宝が強烈なカケ技で黄金の動きを封じ徐々に戦況を有利に進めていった。黄金は、八宝に押し込まれ何度も柵を背に立たされる苦しい時間が続いたが、八宝のカケ技が外れた一瞬の隙を見逃さず、喉元めがけて飛び込んだ。そして間髪入れずに体勢をくずした八宝に腹取りをお見舞いし軍配が挙がった。

 黄金の底力と勝負勘の良さ、連勝牛の強さを発揮した一戦だった。黄金はこの勝利で連勝を9に伸ばした。

 シーの3番戦は、大進基赤宝が左右のカケ技で強襲荒虎を翻弄(ほんろう)し、完璧な試合運びで圧勝。ゆかり賞を獲得した。

 【優勝】清建設工業黄金
 【ゆかり賞】大進基赤宝
 【殊勲賞】闘恩赤琉美
 【敢闘賞】榮龍心

 (平川智之通信員)

※注:大進基赤宝の「基」は、△の中に「基」