FC琉球が練習再開 リーグ向け意気込み


FC琉球が練習再開 リーグ向け意気込み
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 サッカーJ2のFC琉球が25日、南城市陸上競技場でグラウンドでのチーム練習を再開した。4月6日以来、約1カ月半ぶりの芝での練習に選手らは「幸せを感じた」「最高のピッチ状態だ。感謝しかない」などと口々に喜びの声を挙げた。

 樋口靖洋監督は「ようやく一歩を踏み出した」とリーグ再開へ向けて意気込んだ。選手らはそれぞれ距離を保ち、練習時間も3組に分けてそれぞれ70分ずつ。組ごとにロッカー室や出入り口を変えるなど、感染対策を取って臨んだ。感覚を取り戻すことを主眼にランニングやリフティング、ドリブルやパス練習を行った。笑顔を見せながら和やかな雰囲気で進行した。一方、久々のプレーに動きの硬さもみられた。ロングパスの練習時には距離感やスピードなどについて「目が慣れない」との声も漏れた。

 それでもウェブトレーニングや個人練習で体力の維持や調整はうまくいっている様子。小野伸二は「自分なりに毎日ボールを蹴っていた」と話し、上里一将主将は「ボールの感覚にこだわって動くことができた」とそれぞれ手応えを得ていた。

 30日まで6日間連続の練習でけが防止のために体を整え、リーグ再開が決まれば、その1カ月前には本格的なメニューに入りたい考えだ。リーグ再開については29日に決まる見込み。

 上里主将は「再開した時にファンと喜びを分かち合い、元気を与えられるように、しっかりトレーニングを積みたい」と力を込めた。