教室の窓からダイサギ珍入 机の間をゆっくり散歩 石垣・大本小


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大本小の教室内をゆっくりと歩くダイサギを撮影した動画の一部(提供)

 【石垣】沖縄県内最高峰「於茂登岳」のふもとに位置する石垣市の大本小でこのほど、教室の中を優雅に歩くダイサギの動画が撮影された。大本小は自然豊かな地域に位置するが、それでも教室内に大型の鳥が入るのは珍しいという。

 動画を撮影した我那覇一也教諭(33)がダイサギを見つけたのは、昨年11月18日の午後5時半ごろ。換気のため窓を開けた教室内で事務作業をしていると、ふと何者かの気配を感じた。辺りを見渡すと、窓から入ったダイサギが教室内をゆっくりと歩いていた。めったにない光景。思わずスマートフォンで動画を撮影した。ダイサギは数十秒間、教室を歩いた後、何事もなかったかのように教室を後にした。

 その日は同僚らに撮影した動画を送っただけだったが、翌朝には児童らにも、ダイサギの話が伝わっていた。動画を見た児童は「びっくりした」と驚いた様子だったという。

 大本小は年に数回、野鳥観察を行うなど日頃から野鳥に親しんでいる。24日に電話取材に応じた我那覇教諭は「野鳥と親しむのは大本小の伝統だ。だが教室にダイサギが入ってきたのには驚いた。この辺りの学校でしか体験できないことかもしれない」と話した。

 (西銘研志郎)