ゆがふ、初の製糖 45年ぶり年内開始 原料10万トン


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤
合併後初めて操業を開始するゆがふ製糖=21日、うるま市川田のゆがふ製糖本社

 球陽製糖(うるま市)と翔南製糖(豊見城市)が9月に合併した新会社「ゆがふ製糖」(うるま市、知念宏彦社長)で21日、2015~16年産サトウキビの製糖作業が始まった。合併後初の製糖作業で、本島26市町村のサトウキビはうるま市の製糖工場に集約化される。同社の具志川工場で年内に製糖作業が開始されるのは45年ぶり。同日開かれた製糖開始セレモニーには、関係者が集まり製糖作業の安全を祈願した。

 本島地域のサトウキビ生産量は、前期比4・8%増の14万5千トンを見込む。操業期間は、16年3月22日までの93日間を予定し、期間中は年末年始を除き24時間態勢で臨む。
 同社は合併により、製糖工場の稼働に要する適正な原料(サトウキビ)取扱量10万トン以上を確保した。原料の増加で、稼働日数も約100日間が見込まれる。
 旧翔南製糖の工場は今期まで一部稼働し、16年夏の閉鎖を予定している。
 セレモニーで知念社長は「工場の稼働日数は合併前の2社合計日数より22日増え、農家にとっては収穫日数に余裕ができた。サトウキビの植え付け面積増加の一助となりたい」と意気込みを述べた。