日本一へ県内球春 プロ野球きょうキャンプイン


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 プロ野球12球団は2月1日、一斉に国内外でキャンプインする。沖縄でキャンプを行うDeNA、阪神、楽天、日本ハム(2軍は1日、1軍は17日から)も31日、沖縄入りした。DeNAと阪神は那覇空港、楽天は久米島空港でそれぞれ受け入れ先の自治体や協力会の関係者らが出迎えた。待ち構えていた多くのファンも、にぎやかな球春の幕開けを喜んだ。
 DeNAは宜野湾市でキャンプを行う。チーム初の外国人監督として注目を集めるアレックス・ラミレス新監督が到着ロビーに姿を現すと、「ラミちゃん」と歓声が上がり、県出身の嶺井博希捕手や福地元春投手もにこやかな表情で並んだ。

笑顔で花束を受け取るDeNAの(左から)山口俊選手会長、ラミレス監督、池田純球団社長=31日、那覇空港

歓迎セレモニーでは佐喜真淳宜野湾市長が「宜野湾市民は『優勝』の2文字を期待している」と激励。ラミレス監督は英語で「チームが一つになれるよう努力する」とあいさつし、日本語で「がんばります」と締めくくった。
 3年目の嶺井は「開幕から(1軍で)試合に出られるよう全てのことをアピールしたい」と意気込みを語り、2年目の福地は「こうやって沖縄で温かく迎えてもらいうれしい。1軍の打者はレベルが高いので今年は変化球も覚えていきたい」と話した。

 阪神は今季から指揮を執る金本知憲監督やコーチ、スタッフ陣約20人が、DeNAより約30分早く午後2時ごろに到着した。金本監督は花束を受け取り、黄色と黒のタイガース法被を着た當眞淳宜野座村長と握手。阪神の宜野座キャンプは今年で14度目で、沖縄には熱心なタイガースファンも多い。横断幕で歓迎した宜野座村の少年野球チームの選手たちは「監督が大きかった」「キャンプを見に行くので頑張ってほしい」などと笑顔を見せていた。
 DeNAは28日まで、阪神は29日までキャンプを行い、期間中は他球団との練習試合やオープン戦も組まれている。
 

記念写真に収まる(右から)當眞淳宜野座村長、阪神の金本知憲監督と四藤慶一郎球団社長=31日、那覇空港

   ◇   ◇
 【久米島】ことしで12回目のキャンプを迎える東北楽天ゴールデンイーグルスの選手、コーチ、スタッフら約130人が31日午後、仙台からのJTAチャーター便で久米島入りした。久米島空港到着ロビーでは、大田治雄町長をはじめ、同球団協力会や少年野球チームのメンバーらが横断幕で出迎え、歓迎した。
 大田町長は「梨田監督とともに、リーグを制覇し日本一を奪還できるよう頑張ってほしい」とあいさつ。
 梨田昌孝監督は「2年連続最下位の悔しさをぶつけたい。久米島のみなさん、直接、球場に足を運び叱咤(しった)激励してください」と呼び掛けた。
 選手会長の銀次選手は「心と体をしっかり鍛えて梨田監督を胴上げできるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
 1軍は2月12日まで久米島野球場(同町鳥島)で、2軍は仲里野球場(同町謝名堂)で2月20日までのスケジュールで春季キャンプが行われる。(盛長容子通信員)
    ◇   ◇
 【国頭】日本ハムファイターズはファーム(2軍)の選手らが31日、国頭村での春季キャンプのため、沖縄入りした。同村のJALプライベートリゾートオクマで歓迎式が行われ、村民やホテル関係者らが横断幕を掲げて温かい拍手で出迎えた。田中賢介内野手や武田久投手ら選手23人が1日から25日まで同村のくにがみ球場でキャンプを行う。
 歓迎式で国頭村の小川剛男副村長は「本村として練習しやすい環境整備に努めている。リーグ優勝、日本一への貢献を期待している。けがをしないよう気をつけて頑張ってほしい」と激励した。
 花束やタンカンなど特産品を受け取った田中幸雄ファーム監督は「最高の環境で思い切って練習できる。1軍を目指し1年間戦える体力をつくりたい。2軍でも優勝を狙いたい」と意気込みを語った。
 日本ハムの1軍はことし、春季キャンプ前半(1~15日)は米アリゾナ州で、後半(17~27日)は名護市で実施する。

地元の少年野球の子どもたちから花束を受け取る梨田昌孝監督ら(右から2人)=31日、久米島空港到着ロビー
歓迎式で花束を受け取る田中幸雄ファーム監督(右)と新垣勇人投手=31日、国頭村のJALプライベートリゾートオクマ