【糸満】8日は旧暦の1月1日。トゥシヌユルー(大みそか)を迎えた7日、旧暦文化が色濃く残る糸満市糸満の中央公設市場では、早朝から旧正月準備の買い物客の姿が見られた。市場には花やしめ縄、仏壇に供えるお菓子などが並べられ、正月の雰囲気で華やいだ。
買い物客はなじみの店員と談笑しながら品定めし、次々に商品を買い求めた。「上原カマボコ店」の玉城春美さん(53)は「紅白のカステラかまぼこがよく売れている。糸満では旧正月こそ本当の正月。忙しいけど、とてもおめでたい気持ち」と笑顔で話した。
「旧正月の準備で寝不足」と笑う上原ヤス子さん(62)=糸満市=は「何でも聞けるなじみの店があるので、盆正月は必ず市場に来ている。以前より活気がなくて寂しいのでもっと人が来てくれるといい」と語った。