1万3000人、大人への一歩 県立高校で卒業式


この記事を書いた人 志良堂 仁
3年間の思い出を胸に、卒業証書を受け取る介護福祉科の生徒=1日午前10時38分、浦添市の陽明高校体育館(諸見里真利撮影)

 県立高校に通う生徒1万3482人が1日、各校で卒業式を迎え、人生の新たなステージに旅立った。2015年度は全日制1万3181人、定時制151人、通信制150人が卒業した。うち84人が小学校からの12年間皆出席を達成した。県立特別支援学校高等部、沖縄高等特別支援学校からは312人が卒業する。

 今春高校を卒業した生徒ら18歳の若者は、選挙年齢の引き下げで今夏の参院選から選挙権も手にする。学びやの巣立ちとともに大人への一歩も踏み出した。
 陽明高校(浦添市、比嘉正二校長)は1日午前、同校体育館で卒業式を開き、比嘉校長が生徒200人に卒業証書を手渡した。これまで470人を輩出し、県内外の介護福祉分野に貢献してきた介護福祉科は本年度で閉科する。同科の最後の卒業生となった仲地咲さん(18)は「学んだことを地域の中で生かしたい」と涙ぐみながらも笑顔を見せた。