国に再発防止、対応措置の公表要求 米兵女性暴行で副知事


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米兵による準女性暴行事件について、安慶田光男副知事(左)に対応を説明する水上正史沖縄担当大使(中央)と井上一徳沖縄防衛局長=14日午後、県庁

 那覇市内で13日に発生した米海兵による準女性暴行容疑事件に関し、外務省沖縄事務所の水上正史沖縄担当大使と沖縄防衛局の井上一徳局長は14日午後、県の要請に応じて県庁を訪れ、事件への対応について安慶田光男副知事に説明した。安慶田副知事は「女性の人権を蹂躙(じゅうりん)する重大な犯罪であり、決して許すことはできず、強い憤りを覚える」と述べた。その上で両氏に対し、再発防止や米兵の綱紀粛正の徹底、対応措置の県民への公表などを求める要請文を手渡した。

 水上大使は「いろいろなレベルで米高官と接触し、事件について非常に遺憾だと伝えるとともに、米側の捜査に対する全面的な協力をお願いした。捜査の結果では再発防止、綱紀粛正をあらためて要請する」と説明した。
 井上局長は、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官に直接遺憾の意を伝えたことを報告し「再発防止を徹底してほしいと申し入れた。また被害者への支援についても最大限実施していきたい」と話した。【琉球新報電子版】