ご先祖様、ごちそう一緒に 各地で清明祭


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清明入り後、初の週末で先祖の墓の前で弁当などを食べる親族ら=8日午後0時半ごろ、那覇市の識名霊園

 清明入り後、初の週末となった8日、那覇市の識名霊園など県内各地では、親族らが先祖の墓の前に集まって供え物をしたり、手を合わせたりしていた。晴天下、ピクニックのように弁当やオードブルを広げる光景も見られた。

 識名霊園で宮城政夫さん(79)=豊見城市=の家族らは墓の前に集まり、手を合わせた。孫の真歩さん(13)は「ごちそうがあるから楽しい」とサンドイッチを頬張った。

 仲宗根実さん(54)ら一家は供え物をささげた後に手作りの弁当を親族で囲んだ。仲宗根さんのめいの夫ファン・キスペさん(43)は昨年沖縄に移住し、清明祭には初参加。「ペルーにも同じような行事があるけど、ご飯を家族で一緒に食べるのは面白い」と笑顔で話した。