不思議な「生命体」に来場者ら感嘆の声 那覇でテオ・ヤンセン展開幕


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体長10メートル、体重250キロのビーストを前に、制作過程を熱く語るテオ・ヤンセンさん=3日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 「テオ・ヤンセン展覧会in沖縄2017」が3日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で開幕した。ヤンセンさんは、科学とアートを融合した作品で知られるオランダ在住のアーティスト。ヤンセンさんが「人工生命体」(ストランドビースト)と呼ぶ、大型の造形物13点を展示。プラスチック製の筒で組み立てた恐竜や象のような造形物が、風力を受け細やかな足取りで動く様子が披露されると、来場者は目を丸くし感嘆の声を上げた。

 同展覧会は、テオ・ヤンセン沖縄展実行委員会が主催し、11月11日まで開催する。ヤンセンさんは1990年代から「人工生命体」の創作を始め、オランダの海岸で試作を重ねてきた。造形物の中には、水を察知すると、自ら方向転換するような機能を備えた物もある。

 展覧会の開幕に当たってヤンセンさんは「自然との共生や、自然エネルギーの偉大さを芸術作品として表現し、世界へ伝えたい」とメッセージを寄せた。