辺野古でN3工事着手 砕石下ろす作業を確認 初めて埋め立て可能区域造成へ


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作業が確認された辺野古崎付近の新たな護岸「N3」の建設現場=9日午前10時半ごろ、名護市のキャンプ・シュワブ(小型無人機で撮影)

 【辺野古問題取材班】9日午前9時40分ごろ、名護市辺野古の新基地建設予定地の新たな護岸「N3」(135メートル)建設の現場で護岸の造成作業が行われるのが確認された。沖縄防衛局は9日午前9時40分ごろ、「本日(9日)辺野古先付近での護岸工事(N-3護岸)に着手した」と公表した。

 作業が進み隣接するN5護岸・K4護岸とつながると、初めて埋め立て可能な区域ができる。

 9日午前9時30分ごろ、「N3」予定地付近にはクレーンなど重機が数台待機している様子が確認されていた。同9時40分ごろからその内の1台のクレーンが砕石をつり上げ、付近に下ろす作業を始めた。

 政府は7月にも土砂を投入し、埋め立て工事を本格化させたい考えだ。市民団体からは、当初の計画に変更がみられるとし「知事の承認が必要だ」との指摘もある。

 N3護岸の工事は2カ月前後で終わり、その後に現在着工中のK4護岸が完成する見通しだ。【琉球新報電子版】

9日午前に着手された「N3護岸」の位置図
「N3護岸」工事予定地付近に砕石を投入するクレーン車=9日午前9時43分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸