【国頭】4日午後3時ごろ、沖縄県国頭村安田の北部訓練場返還地で、米海兵隊UH1Yヘリとみられる機体の離着陸が目撃された。離着陸地点は2016年12月に返還された「LZ―FBJ」とみられるヘリ発着場(ヘリパッド)跡地で、やんばる国立公園にも含まれている。地元への事前通知はなかった。返還された区域で米軍ヘリが着陸したことに、地元からは反発の声が上がりそうだ。
沖縄防衛局は「現在、米軍に照会中だ。米側から新たな情報が得られ次第、関係自治体に情報提供する」としている。
目撃したチョウ類研究者の宮城秋乃さんによると、米軍ヘリは4日午後2時半ごろ付近に飛来し、午後3時ごろに着陸した。着陸は数十秒間で、すぐに離陸したという。米兵がヘリの側面ドアから降りるようなそぶりも見られたが降りず、そのままヘリは離陸した。
宮城さんは「(返還地で)緊急着陸などはあると思っていたが、今回は訓練で着陸したのではないか。やりたい放題だ」と憤った。国頭村の宮城久和村長は取材に「どんな事情があったのか、緊急着陸なのか分からないが、返還地は国立公園にも指定されている場所で好ましい事態ではない。防衛局などに詳細を確認したい」と述べた。