3万1千人集い閉幕 第6回は2016年開催


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花火のように多くの場所から数々の金色のテープが打ち上げられると、両手を挙げ歓喜する参加者たち=16日夜、沖縄セルラースタジアム那覇(又吉康秀撮影)

 海外・国内の県系人が結集する5年に1度の祭典、第5回世界のウチナーンチュ大会(同実行委員会主催)は16日夜、沖縄セルラースタジアム那覇で、県系人・県民延べ約3万1千人(主催者発表)が参加し、盛大に閉会式・グランドフィナーレが催された。

琉球の創作劇や島唄などを繰り広げ、最後は参加者全員が入り交じってカチャーシーを踊り、熱気が冷めやまぬ中、4日間の日程に幕を下ろした。大会閉幕後も、抱き合う人、思いがあふれ涙する人の姿が多く見られ、感動に包まれた。海外・国内の県系人と県民の絆は深まり、ウチナーンチュとしての「誇り」を共感、今後のさらなる交流や再会を誓い合った。
 閉会式で、読谷高1年の上原秀征君と、向陽高2年の玉元七海さんは「どこへ行こうと時がたとうと私たちは常にウチナーンチュ。世界一大きくて固い絆で結ばれている」と大会メッセージを読み上げた。
 大会実行委会長の仲井真弘多知事はあいさつで「全21のイベントを通じ新たな絆が生まれ、次世代を担う若者へ継承すべき内容がはっきり見えつつある」などと大会の成果を強調した。
 このほか海外参加者を代表しブラジル沖縄県人会の与那嶺真次会長、次世代代表のグラムコウ樹さん(米国)、大会若者事務局長の玉元三奈美さんがそれぞれあいさつし「また5年後に会いましょう」と呼び掛けた。
 閉会式後のアトラクションでは海外のエイサー団体演舞も含め総勢1100人が出演し、琉球の創作劇を繰り広げると、目頭を押さえる海外県系人が目立った。
 その後の島唄ライブで会場は熱狂。フィナーレのカチャーシーでは海外・国内参加者と県民が入り乱れ、ウチナーンチュの「熱い魂」を感じ合った。
 閉会式のあいさつの中で、大会実行委会長の仲井真知事は、5年後の2016年に、次回の6回大会を開催することを明言した。