メキシコ文化を堪能 石川高で県系家族と交流授業


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メキシコ伝統の踊りなどで交流を深める授業=18日、うるま市石川伊波の県立石川高校

 【うるま】世界のウチナーンチュ大会交流授業が18日、県立石川高校(うるま市石川伊波)で開催された。3年1組と2組の生徒とメキシコから来県した名護市出身の祖父母を持つ県系3世のエリアス・ペレス・ナカンダカラさん(41)、妻のファビオラさん(38)、長女ヒデミさん(14)、次女メグミさん(9)が踊りなどで交流を深めた。

 交流授業は第5回世界のウチナーンチュ大会の一環で移民カルタなど教材開発に取り組んだ山本典子教諭の提案で実施され、那覇市出身で現在メキシコ留学中の佐久本義生(よしき)さん(28)が通訳を務めた。
 ヒデミさんとメグミさんはメキシコについて紹介しながら同国の県人社会について「ウチナーンチュとしての価値観や辛抱強さ、習慣や伝統について伝えられたことを感謝している。ルーツを大切にしたいし、私たちが三線の音を忘れていないことを知ってほしい」と語った。
 その後、民族衣装を着たエリアスさんとヒデミさんが伝統的なメキシコ音楽「エル・ハラベ・タパティオ」に合わせて軽快な踊りを披露。生徒の代表も見よう見まねで一緒に踊り、手拍子とともにメキシコ文化を堪能した。