オスプレイ、101デシベル配備後最大


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オスプレイと交代し、退役のため牧港補給地区(キャンプ・キンザー)に移動した普天間基地所属のCH46中型ヘリ=27日午前9時41分、浦添市

 【宜野湾】宜野湾市の米軍普天間飛行場に配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが県内各地で訓練した26日、着陸時に同市上大謝名地区で配備後県内最大となる101・3デシベルの騒音(電車が通る時のガード下に相当)を記録したことが、27日県と市の騒音測定調査で分かった。

ヘリモードで着陸した26日午後6時42分、上大謝名公民館で記録した。同地区では上空通過時には、午後1時1分に96・4デシベルを記録するなど、90デシベル(騒々しい工場の中に相当)以上の騒音を少なくとも10回記録した。この日は嘉手納町や那覇市などでも繰り返し飛行し、騒音が激化している。
 一方、普天間飛行場に配備されているCH46中型ヘリコプター2機が27日午前、浦添市の牧港補給基地(キャンプ・キンザー)に解体のため移動した。在沖海兵隊は同日までに同飛行場に所属する同ヘリ24機中12機を退役させ、沖縄に配備されたオスプレイ12機との交代を完了した。
 米海兵隊報道部は27日、琉球新報の取材に対し、従来機のCH46ヘリ12機とオスプレイ12機の交代が完了したことを明らかにした。海兵隊や沖縄防衛局によると、普天間飛行場にはCH46ヘリが12機残っている。これらは来年、新たに配備される予定のオスプレイ12機と交代する予定。
 オスプレイ12機がCH4612機との交代を終えたことについて、宜野湾市の佐喜真淳市長は「(オスプレイの)配備見直しが大前提だ」と強調した上で「騒音や場周経路について、現実対応として運用改善を求めたい」と話した。