「配備撤回を」音楽に乗せ オスプレイで「大行動」


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音楽家の演奏に合わせ行進する「サウンドデモ」で、オスプレイ配備に反対し、米兵による凶悪事件に怒りの声を上げる参加者ら=23日午後、宜野湾市大山

 米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備や米兵による相次ぐ事件事故に抗議する「オスプレイ配備撤回! 米兵による凶悪事件糾弾! 怒りの御万人(うまんちゅ)大行動」(同実行委員会主催)が23日、宜野湾市で開かれた。

県内外から約3千人(主催者発表)が参加。宜野湾海浜公園屋外劇場での集会の後、音楽を奏でながら練り歩く「サウンドデモ」を行い、硬軟織り交ぜた取り組みを通して、オスプレイ撤退や米軍基地の早期閉鎖・撤去を日米両政府に訴えた。
 宜野湾海浜公園屋外劇場で開かれた集会では、主催者を代表し崎山嗣幸沖縄平和運動センター議長が「来年も配備されるであろうオスプレイを阻止し、米軍基地撤去まで断固として頑張っていこう」とあいさつ。オスプレイ配備や米兵による事件・事故に抗議し「無謀な犠牲の押し付けを強要する日米両政府、そして米軍当局に対し、今後とも決然と対峙(たいじ)し続けていく」とするアピール文を採択した。
 集会後のサウンドデモは、幅広い世代の県民がより平和的に、気軽に参加できるように企画された。参加者は海浜公園の歓海門からオスプレイが配備されている米軍普天間飛行場大山ゲート前の広場まで約2キロを行進した。
 行進の列は、10のブロックに分かれ、県内外で活躍する音楽家が乗った車両がそれぞれ先導し、ロックやフォーク、クラブミュージックや民族音楽などを演奏。平和を願う音色の下で、参加者らはリラックスした様子で行進し、オスプレイ配備撤回や基地撤去を訴えた。

英文へ→Thousands of protesters march against Osprey deployment while singing