オスプレイ配備撤回へ決意 那覇市民大会


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ガンバローを三唱し、オスプレイ配備撤回への決意を新たにする参加者ら=22日、那覇市民会館大ホール

 オスプレイの配備撤回を求める那覇市民大会(「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」那覇市実行委員会主催)が22日午後、那覇市民会館大ホールで開かれた。

約1300人(主催者発表)が参加し、オスプレイ配備を「戦後、過重な基地負担に苦しんできた県民の傷に、さらに塩を塗りつける暴挙だ」などと、強行配備した日米両政府を批判。強行配備は「(県民への)『差別・いじめ』とも言え、決して見過ごせない」などと訴えた決議文を満場の拍手で採択した。
 決議文は日米両政府の関係機関に送付する。主催者を代表し翁長雄志那覇市長は、10万人余が集まった9・9県民大会の3週間後にオスプレイが配備されたことに「私たちの気持ちは一体何だったのか。これだけ結束して訴えても日本政府は一顧だにしない」と強調。「沖縄に基地負担を押し付けて日本は高度経済成長を謳歌(おうか)した。今後も沖縄に押し付けて日本の発展を考えるのは理不尽だ」と断じ、オスプレイ配備撤回と普天間飛行場の県内移設反対を訴えていく考えを示した。決意表明した永山盛廣市議会議長は、那覇市議会が4回にわたり配備反対を決議したことを踏まえ「市民・県民を愚弄(ぐろう)した現状を決して見逃せない」と述べた。
 那覇市協働によるまちづくり推進協議会の銘苅春雄会長は、安倍晋三首相が掲げる「美しい国、日本」に触れ「沖縄をあなたの目指す『美しい国』の中に加えてほしい。沖縄の未来を切り開くため、配備を撤回してほしい」と訴えた。
 大会終了後、翁長市長は記者団に「拍手が鳴りやまず、配備撤回への気持ちが強く伝わった。より大きな声で日本中に私たちの思いを伝えることにつながる」と語り、27、28両日に実施する東京要請行動で、配備撤回を求める市民の思いを政府にきちんと届ける決意を新たにした。

那覇市民大会動画抜粋(1)  那覇市民大会動画抜粋(2)