オスプレイ、要請翌日に訓練 抗議決議を再可決


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 【宜野座】米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが25日、宜野座村城原区などで激しい訓練を実施しているのを住民らが確認した。同区は24日、沖縄防衛局に訓練中止と着陸帯の撤去を要請したばかり。

25日の訓練後、同区の臨時行政委員会が開かれ、防衛局に訓練中止と着陸帯撤去を求める抗議決議を再度可決した。28日に手渡す予定。
 オスプレイ2機は25日午前10時ごろ、城原集落から約300メートル離れた米軍キャンプ・ハンセン内の着陸帯に飛来。約50分間にわたり、離着陸して集落上空旋回を8回繰り返した。大嶺自孝区長は「昨日、防衛局は『米軍に配慮を求める』としていたのに、この仕打ちか」と憤った。
 琉球大学の渡嘉敷健准教授が同区の民家で行っている騒音測定では、23日に最大83・9デシベルを記録した。宜野座村でオスプレイの騒音が測定されたのは初めて。
 普天間飛行場でオスプレイの離着陸が頻繁に確認された24日は、宜野湾市の上大謝名公民館で午後0時26分に最大95・5デシベルの騒音を観測した。