世界初、青いラン 海洋博公園できょうから展示


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遺伝子組み換えで咲いた青いコチョウラン=1日、海洋博公園熱帯ドリームセンター

 【本部】世界で初めて一般展示される青いコチョウランが1日、海洋博公園で報道陣に公開された。コチョウランは白、赤、黄色などいろいろな色を咲かせるが、これまで青い花はなかった。千葉大の三位正洋教授(植物細胞育種学)らが2012年に遺伝子組み換え技術を使って、青い花を作るのに成功していた。

 2日から同公園で始まる第11回アジア太平洋蘭会議・蘭展、第27回沖縄国際洋蘭博覧会で展示される。公開されるのは6株。花の大きさは4~5センチほどで、深く、神秘的な色を見せている。海洋博公園を管理する沖縄美ら島財団の花城良廣常務理事は「自然にはない青いランは一つの夢でもあった。美しい色をぜひ見てもらいたい」と話した。蘭会議、博覧会は11日まで。世界中のラン研究者・愛好家による発表やイベントがあり、約5万株のランが会場を彩る。