生きる権利奪うな 「辺野古」中止求め漁民大会


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漁民大会で、普天間飛行場の辺野古沿岸への移設反対を求め気勢を上げる宜野座、金武、石川漁協の漁師ら=16日、宜野座村の宜野座漁港

 【宜野座】米軍普天間飛行場の移設予定地とされる名護市辺野古沿岸に隣接する海域に漁業権を持つ宜野座村漁協(城間盛春組合長)、金武漁協(許田正則組合長)、石川漁協(若津武徳組合長)は16日、移設中止を求める「辺野古地先海域の米軍専用飛行場建設に反対する漁民大会」を宜野座漁港で開いた。

漁師ら約150人(主催者発表)が参加。移設によって漁業海域が悪影響を受け「生きる権利が奪われる」として、移設計画中止と日米地位協定の抜本的改定を求める大会決議を採択した。
 大会では、各漁協の組合長のほか、青年、漁協職員、成人の代表者が登壇。城間組合長は憲法の前文を読み上げた上で、「主権はわれわれにある。埋め立て工事の汚れは全部、われわれの海に流れてくる。移設中止を勝ち取るまで一致団結しよう」と訴えた。
 大会の最後では、漁師らがガンバロー三唱で移設反対に向けて気勢を上げた。大会決議文は、来週にも沖縄防衛局などに手交する予定。