PAC3 那覇、南城に配備


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那覇港から航空自衛隊基地に到着した地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の関連車両=18日午後4時すぎ、南城市の空自知念分屯基地(一部画像処理しています)

 沖縄に配備される航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の関連車両が18日、那覇港新港埠(ふ)頭に到着し、那覇基地と知念分屯基地(南城市)に運び込まれた。両基地に2基ずつ配備される。

北朝鮮が昨年ミサイル発射を予告した際に2度にわたり一時展開したが、常時配備は初めて。既存のPAC2と交換する。
 PAC3関連車両は16日に浜松基地から移送。民間定期船で那覇に運ばれ、陸揚げ後、港から出て同日夕までに3台ずつが両基地に入った。だが発射機など本体部分はすでに県内に運び込まれていたことが分かり、その時期などについて防衛省は「細かいことは答えられない」と話した。
 配備は当初2014年度予定だったが、計画を前倒し。ミサイル発射の構えを見せる北朝鮮への対応が背景にあるが、防衛省は直接の関係はないとしている。
 県内では在日米軍再編合意に基づき、米陸軍がPAC3を嘉手納基地と嘉手納弾薬庫地区に配備し、07年から本格運用している。
 防衛省は昨年の一時展開では自衛隊輸送艦で本土から移送していたが、「昨年はオペレーション(作戦)の一環だったが、今回は物資輸送なので民間船を使った」と説明している。